年忌法要


1 ご法事の意味

亡くなった人を偲ぶことを、「訪=とぶらう」といい、たずねていくことです。お浄土に生まれ、仏となられた故人を偲ぶとき、故人は「いつでもどこでも、どんなことがあっても、けっして裏切られることのない如来さまを信じる人生をおくり、私のいるお浄土に生まれてきてくれ」と願っていられることでしょう。また日頃、疎遠になりがちな親族に法事を縁として集まってもらい、有縁の和と絆(きづな)を確かめあうことも大切な努めではないでしょうか。



2 年回法要表 令和6年

年忌法要
往生年月日
 一周忌  令和 5年歿
 三回忌  令和 4年歿
 七回忌  平成30年歿
 十三回忌  平成24年歿
 十七回忌  平成20年歿
※二十三回忌  平成14年歿
 二十五回忌  平成12年歿
※二十七回忌  平成10年歿
 三十三回忌  平成 4年歿
 五十回忌  昭和50年歿

  ※印は25回忌にまとめられる地域もございます。



3 ご法事をお勤めするにあたって

@ 日程の打ち合わせ
先ず、年忌の年に当たっていることを確認し、寺務所と日程の打ち合わせをします。もちろん、おいで頂く親族の方々には、都合のよい日時を予め打診をしておかれるとよいと思います。しかし、最初から窮屈な日程で打ち合わせに臨みますと、お互いに調整ができなくなりますので、早いうちに、寺務所と日程や時間の打ち合わせをするようにしてください。

A ご法事の勤め方
お仏壇の前でお勤めをする。床の間などに荘厳壇をお飾りして、ご本尊さまをお迎えしてお勤めをする。お寺の本堂でお勤めをする。等々、さまざまな形でご法事をお勤めすることができます。どうお勤めしていいのかわからないときは、寺務所にご相談ください。
また、ご法事の中心は、あくまでも如来さまですので、如来さまへの「お敬い(おうやまい)」の心を忘れないようにしてください。

B 御斎(おとき)
法事の会食を「お斎」と呼びます。できるだけ精進料理にしましょう。なお、「献杯」の発声のある場合がありますが、お斎の席に相応しくありません。施主の挨拶が終わったら「食事のことば」をご唱和していただきましょう。


 「食事のことば」合掌
  多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
  (同音)深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。

 「食後のことば」合掌
  尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。
  (同音)おけげで、ごちそうさまでした。


法事の本質をはずして、派手になったり、飲食やおみやげばかりに重点がかからぬよう注意しましょう。