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法然上人御影像(蓮如上人裏書)






室町・明応2年(1493)三狭間の礼盤上の上畳に趺座する。像容としては「足曳御影」や「鏡御影」を引き継ぐ通形のすがたで、墨染の衣を着け、首を左方に傾げて両手で念珠を持つ。蓮如上人による明応2年の裏書から、蓮如上人の信念が厚かった本覚寺の蓮恵に下付された。『選択本願念仏集』総結の文を墨書した讃銘も蓮如上人の筆とされる。真宗系の法然上人像としては比較的保存状態がよく、貴重な遺品である。